マイナス思考を改善する「認知療法」
認知行動療法でネガティブ思考をポジティブに

うつ病の治療のひとつに認知行動療法というものがあります。うつ病では脳の神経伝達物質の動きに異常が生じて、ネガティブ思考になりがちになって落ち込みやすくなります。投薬治療によって治療することも必要ですが、認知行動療法ではケーススタディなどを通じて、その場面ごとにどうすればポジティブに立ち回れるか、ということを学習していきます。自然にポジティブに考えられないのであれば、ポジティブに考えられる方法について学習すれば日常生活を楽に、上手に過ごせるようになるのです。精神科医やメンタルヘルスに精通したカウンセラーの手を借りて、日常生活で落ち込まないよう、ポジティブに考え過ごすための治療が認知行動療法です。
認知行動療法の効果は薬一種類の服用に匹敵する
認知行動療法の効果としては、抗精神病薬を一種類服用しているのと同じ程度のうつ病に対する治療効果が得られるといいます。つまり、認知行動療法を一生懸命に行っているうつ病の患者さんであれば、服用している薬を一種類減らせる、ということなのです。この服用する治療薬を一種類減らせるというのは大変大きく、医療費の面でも患者さんの負担を減らせるばかりか、手が震えたり舌が動いてしまうなど治療薬の副作用について心配しなくても良くなる、という点が長期間に及ぶことも多いうつ病治療においては大切なことなのです。認知行動療法を一生懸命行うことで治療後の生活もより健康に送ることが出来るので、現在うつ病治療の中でも特に注目されています。